【転職活動の流れ】準備から内定までの進め方や方法を解説
- 転職基礎知識
「転職活動の流れはどのようになるのだろうか」
「転職活動を始めたいが、転職の流れが分からない」
と悩んでいませんか。
転職活動の流れを把握することは重要です。特に在職中の転職活動の終わりには必ず退職というステップがあるからです。円満退職をするためにも、この流れを把握してスケジューリングすることは重要なのです。
今回は、転職活動の準備から内定までの進め方や方法について解説します。
転職活動の流れについて気になっている方はぜひ、最後まで読んでいってください。
目次
- 転職活動を進める具体的な流れ
- STEP1:転職活動を始めるための準備
- 自己分析
- 企業の調査
- 退職時期から逆算し、スケジューリングをする
- STEP2:応募書類の作成
- 履歴書作成
- 職務経歴書作成
- STEP3:志望動機と自己PRを作成する
- STEP4:企業に応募する
- STEP5:面接を受ける
- STEP6:内定
- STEP7:退職
- STEP8:内定先へ入社する
- 【超重要!】転職活動は辞める前にしよう!
- 転職活動は平均3か月から半年かかる
- 辞めてから転職活動は空白期間ができる
- 内定が出ても入社までに時間がかかる
- 在職中に絶対にやってはいけない行動3つ
- 転職活動であることを上司や同僚などに言ってはいけない!
- 会社支給のパソコンやスマホで転職情報は見ない!
- 退職時期を決めずに転職活動をしてはいけない!
- 転職活動中のよくある不安や疑問
- 複数社から内定をもらったらどうすればいいの?
- 円満退職するにはどうするのが良いですか?
- 仕事のある平日に面接が入ったらどうすればよいですか?
- 転職活動に不安の強い人ほど、転職エージェントを活用しよう!
- まとめ
転職活動を進める具体的な流れ
転職活動をスムーズに進めるために把握しておくべき流れは、以下の通りです。
- STEP1:転職活動を始めるための準備
- STEP2:応募書類の作成
- STEP3:志望動機と自己PRを作成する
- STEP4:企業に応募する
- STEP5:面接を受ける
- STEP6:内定
- STEP7:退職
- STEP8:内定先へ入社する
それぞれについて解説します。
STEP1:転職活動を始めるための準備
ここでは、転職活動を始めるための準備として、自己分析と企業の調査、退職時期の計算を行います。
自己分析
転職活動は自己分析からスタートします。これにより、自分の強みや弱み、価値観、キャリア目標を明確にすることができます。
自己分析の仕方
- 自己診断ツール
- 過去の職務経験を振り返る
- 転職先に求める条件の整理
ただし、転職活動がはじめての方は学生時代のような自己分析ではなく、職歴などを加味した実践的な自己分析をしてください。
漠然とするのではなく、職務経歴を振り返りながら「この仕事は充実感があったな」といった感情部分にも着目してどのような仕事が転職先でしたいのかを考えてください。
企業の調査
自己分析が終わったら、次は企業の調査です。
企業調査項目
- 企業文化
- 業績
- 将来性
企業を調査するサイト
- 企業のHP
- 口コミサイト
- 業界ニュース
ただし、これらでは限界があるため、企業ごとの離職率や平均賃金などの生データを持っている転職エージェントに相談するのが一番早いでしょう。
退職時期から逆算し、スケジューリングをする
転職活動には時間がかかるため、退職時期から逆算してスケジュールを立てることが重要です。具体的には、2ヵ月から3ヵ月は余裕を持ち、退職を伝えられるようなスケジュールにしてください。
社内の就業規則規定で応募書類の準備や面接の日程などを考慮し、余裕を持った計画を立てましょう。特に現在している仕事の繁忙期は避けましょう。職場に迷惑のかかる時期の退職は円満退職の大きな阻害要因となるためです。
スケジューリングはしっかりとするようにしてください。
STEP2:応募書類の作成
ここでは、履歴書と職務経歴書の作成について解説します。
履歴書作成
履歴書は応募先企業に対する最初のアピールポイントです。写真、基本情報、学歴、職歴などを正確に記入し、読みやすく整ったフォーマットで作成します。ただし、履歴書は埋めるべきところ(学歴や年齢など)をしっかりと埋められていればそれで問題ありません。
時間を使うべきなのは次に解説する職務経歴書となります。
職務経歴書作成
職務経歴書は、これまでの職務経験や成果を詳細に記載する重要な書類です。採用担当者にあなたの実績やスキルを効果的に伝えるためには、これから解説するポイントを押さえてください。
- 職歴は逆時系列で記載し、最新の職歴から過去に遡って書く
- 会社名は正式名称で記載し、勤務期間は「年/月」形式で明記する
- 職務内容には担当した業務の概要を簡潔に説明し、役職名や具体的な業務内容を列挙する
- 業績には具体的な成果や実績を記載し、数値を使って説明する
- 身につけたスキルや能力を列挙し、転職先企業の求める要件に合わせて強調する
- 強みやアピールポイントを記載し、転職先での貢献を具体的に示す
- 誤字脱字のチェックを入念に行い、正確な情報を提供する
- 自己評価ではなく、事実に基づいた情報を提供する
- 具体的な事実や数値を使って強みを明確に伝える
職務経歴書の完成度が中途採用の面接進行に大きな影響を与えるため、入念な作成が重要です。
STEP3:志望動機と自己PRを作成する
志望動機と自己PRは、応募する企業ごとに考えて作成します。志望動機では、なぜその企業に興味を持ったのか、そしてその企業でどのように貢献できるかを具体的に述べます。
企業のミッションやビジョン、事業内容について理解を深め、それに共感する部分を強調しましょう。自己PRでは、これまでの経験やスキルを基に、自分がどのように企業の成長に寄与できるかをアピールします。
過去の成功事例や具体的な成果を交えて説明すると、説得力が増します。特に注意してほしい点は、志望動機です。ここだけは新卒と中途採用ともに重視されるポイントであり、志望動機の完成度で内定が出るかどうかが本当に大きく変わります。
自分自身の職歴と、仕事をしている中での気づきなど「これはおおよそ自分にしか言えないし書けないだろう」というレベルまで完成度を上げてください。
STEP4:企業に応募する
準備が整ったら、実際に企業に応募します。応募方法は企業によって異なるため、募集要項をよく確認し、指定された方法で応募します。
オンライン応募(ホームページからのエントリー)の場合は、履歴書や職務経歴書、志望動機書をPDF形式で提出することが一般的です。
メール応募の場合は、メール本文に簡単な自己紹介と応募の旨を記載し、書類を添付します。応募後は、企業からの連絡を待ち、必要に応じて追加の情報提供や面接の日程調整を行います。
STEP5:面接を受ける
書類選考を通過すると、次は面接です。企業研究や自己分析を基に、よく聞かれる質問に対する回答を準備し、実際の面接に臨みます。
模擬面接を行うことで、回答の練習や面接の流れをシミュレーションすることができます。面接では、自信を持って話すこと、具体的なエピソードを交えて自己PRすること、そして相手の質問に的確に答えることが重要です。
面接の最後には、企業文化やポジションについての質問を用意しておくと良いでしょう。特に自信を持つことは本当に大切です。
面接は労働力の売買であり、商取引です。自信のない営業マンから商品を購入することが難しいのと同様に、あなたが自身なさげであればそれは面接官にも伝わり、内定を出す意欲を失わせます。自信満々に自分自身を売り込んでください。
STEP6:内定
面接をクリアすると、内定をもらうことができます。内定の連絡が来たら、条件や待遇をよく確認し、必要であれば交渉を行います。
給与や勤務条件、福利厚生などについて、不明点があれば遠慮せずに確認しましょう。内定を受諾する場合は、企業に対して正式に意思を伝えます。ここで待遇交渉はできるだけしっかりとしておきましょう。
企業に入社してからは社内規定によって昇給などが決定するため、この内定承諾タイミングでの給与交渉は、ある意味で一番待遇を上げるチャンスなのです。
自分で給与交渉をすることが苦手だ、という方は転職エージェントが代わりに給与交渉をしてくれるので、検討することをおすすめします。
STEP7:退職
現在の職場に対して退職の意思を伝えます。退職の際には、上司や人事部門に正式な退職願を提出し、引き継ぎの計画を立てます。
円満退職を心がけ、同僚や上司との関係を良好に保ちましょう。後任者への引き継ぎや業務の整理をしっかりと行い、職場に迷惑をかけないようにします。
STEP8:内定先へ入社する
内定先の企業に入社します。入社前に必要な書類を準備し、健康診断や各種手続きを済ませます。新しい環境でのスタートを切るために、前向きな姿勢で臨みましょう。
入社初日は、職場のルールや文化に慣れるために、積極的にコミュニケーションを取り、早く業務に馴染むよう努力します。新しい職場での成功を目指し、今までの経験を活かして頑張りましょう。
【超重要!】転職活動は辞める前にしよう!
ここでは、転職活動を在職中に行うべきである理由を解説します。
転職活動は平均3か月から半年かかる
転職活動は平均3か月から半年かかります。厚生労働省の調査によると、転職希望者が内定を得て勤務先を離職するまでの割合について、以下の通りだとしています。
- 1ヵ月以上3ヵ月未満:28.8%
- 転職活動期間なし(在職中に転職活動):23.6%
- 1ヵ月未満:18.3%
- 3ヶ月以上半年未満:15.7%
- 半年以上9ヵ月未満:5.9%
参考|厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」
人によってこの期間は当然、変動しますが、すぐに会社を辞めてしまうとすぐに内定が出ない可能性も十分あり得る数字です。
辞めてから転職活動は空白期間ができる
仕事を辞めてから転職活動を始めると、どうしても空白期間ができてしまいます。この期間が長引くと、次の就職先の面接でその理由を問われることが多くなります。
また、無職の状態が続くと精神的なプレッシャーも増し、経済的な不安も生じるため、現職を続けながら転職活動を行うことが望ましいです。
内定が出ても入社までに時間がかかる
内定をもらっても、すぐに入社できるわけではありません。受け入れ側には健康保険手続きや厚生年金の手続き、労働保険(雇用保険と労災保険)手続きや、労働組合への加入通知(非管理職での入社の場合)など、様々な受け入れ手続きがあるからです。
入社日を調整するために数週間から1か月程度かかる場合があります。この期間には、退職手続きや引き継ぎ、新しい職場での準備などが含まれます。
現職を続けながら転職活動を進めることで、空白期間を作らず、精神的・経済的な安定を保ちながら次のステップに進むことができます。転職活動は計画的に行い、現職をうまく活用して成功させましょう。
在職中に絶対にやってはいけない行動3つ
ここでは、在職中の転職活動で絶対にやってはいけない3つのことを解説します。
転職活動であることを上司や同僚などに言ってはいけない!
在職中に転職活動をしていることを上司や同僚に話すのは避けましょう。転職活動が周囲に知られると、現職での立場が不安定になる可能性があるからです。
特に、上司がそれを知った場合、重要なプロジェクトや昇進のチャンスから外されるリスクがあります。同僚に話すことで噂が広まり、職場の雰囲気が悪化することも考えられます。
転職活動は個人的な秘密として押し進め、成功するまでは黙っていましょう。
会社支給のパソコンやスマホで転職情報は見ない!
会社支給のパソコンやスマホで転職サイトを閲覧したり、応募書類を作成したりするのは絶対に避けてください。
企業は社員のインターネット使用状況を監視していることが多く、不適切な利用が発覚すると信用を失うだけでなく、懲戒処分の対象となることもあります。
転職活動に必要な作業は、個人のデバイスを使って行いましょう。会社の機器をプライベートな目的で使用するのはリスクが高いため、絶対に避けるべきです。
退職時期を決めずに転職活動をしてはいけない!
明確な退職時期を決めずに転職活動を始めるのも避けるべきです。退職時期を決めていないと、内定をもらった後に退職手続きや引き継ぎに時間がかかり、転職先の入社日が遅れてしまうことがあります。
転職活動を始める前に、自分の退職時期を計画し、スケジュールを立てておくことで、スムーズな移行が可能になります。これにより、転職先の企業に対してもプロフェッショナルな印象を与えることができます。
在職中の転職活動は慎重に行い、これらのポイントを守ることで、現在の職場での信頼を損なわずに転職を成功させることができます。
転職活動中のよくある不安や疑問
ここでは、転職活動中によくある不安や疑問について解説します。
複数社から内定をもらったらどうすればいいの?
複数の企業から内定をもらった場合、まずは各企業の条件を比較検討しましょう。給与や福利厚生、勤務地、企業文化、キャリアパスなどを総合的に評価し、自分に最も合った企業を選ぶことが重要です。
どの内定を受け入れるか決定したら、他の企業に対しては丁寧に内定辞退の連絡をしましょう。内定辞退の際は、感謝の意を伝え、辞退の理由を簡潔に述べると良いでしょう。礼儀正しく対応することで、将来的にプラスになるかもしれません。
円満退職するにはどうするのが良いですか?
円満退職をするためには、これから解説するポイントを押さえることが重要です。まず、退職の意思を伝えるタイミングは、就業規則に定められた期間前(通常は1〜2ヶ月前。法律上は2週間前で、可能ならば就業規則に従う)に行いましょう。
退職の意思を伝える際は、上司に直接会って話すことが基本です。理由は簡潔に、しかし誠実に伝え、感謝の意を表しましょう。退職後の引き継ぎも円滑に行うことが大切です。
業務内容を整理し、後任者へのマニュアルや引き継ぎ資料を作成し、できるだけスムーズに業務が継続できるように配慮しましょう。
最後に、同僚や上司への感謝を込めた挨拶をしっかり行い、良い印象を残すよう心掛けます。退職日までに会えない人がいる場合、社内メールで「これまで大変お世話になりました」などの挨拶を忘れないようにしましょう。
仕事のある平日に面接が入ったらどうすればよいですか?
平日に面接が入った場合、まずは可能であれば有給休暇や半日休暇を取得して対応するのが理想的です。
休暇の取得が難しい場合は、業務に支障が出ない時間帯(例えば、早朝や昼休み、終業後)に面接の時間を調整できるか企業側に相談してみましょう。
また、リモートワークが可能な企業の場合、オンライン面接をお願いするのも一つの方法です。万が一、突発的な事情で休暇が取れない場合は、正直に上司に事情を話し、理解を求めるのも一つの方法です。
ただし、この場合は上司との信頼関係が重要となりますので、慎重に対応しましょう。
転職活動に不安の強い人ほど、転職エージェントを活用しよう!
転職活動に強い不安を抱えている方ほど、転職エージェントの活用がおすすめです。なぜなら、転職エージェントは応募者と二人三脚で転職活動を進めてくれるからです。
例えば、面接の日程調節や応募書類の添削や提出の代行、内定時の給与交渉に至るまで様々なことを代行してくれます。
何よりも、転職エージェントは転職のプロです。業界や職種に特化したアドバイザーが在籍しており、あなたの希望や適性に合った求人を紹介してくれます。
自己分析やキャリアプランの相談にも乗ってくれるため、自分に最適なキャリアパスを見つける手助けをしてくれます。
さらに、転職エージェントを利用すると、一般には公開されていない非公開求人に応募するチャンスが得られます。
これらの求人は、エージェントが企業と直接やり取りしている案件であることが多く、競争率が低くなります。
また、エージェントの推薦を受けることで、企業に対して高い信頼性をアピールできるのも大きなメリットです。
転職活動に不安を抱えている人ほど、転職エージェントに相談をしてください。
まとめ
今回は、転職活動の流れについて解説しました。転職活動の流れとして、自己分析や企業の調査、応募書類の作成、面接対策、そして内定から入社までといったステップがあります。
また、転職活動においてやってはいけないことや、在職中に転職活動をするべき理由についても解説しました。
さらに、転職活動中によくある不安や疑問に焦点を当て、それぞれに対する具体的な解決策やアドバイスを提供しました。
複数の内定を受けた場合の選択方法や円満な退職の方法、仕事のある平日に面接が入った際の対処法など、実践的なヒントを伝えました。
転職活動には不安がつきものですが、行動することでしか不安を打ち消すことはできません。転職エージェントに相談し、転職活動を不安なく進めましょう。
転職エージェントに相談しよう
ココザスでは専任のアドバイザーがヒアリングから書類添削や面接対策、条件交渉までサポートいたします。 1人で転職活動を行うよりも効率的に転職活動を進められます。
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