コンサル転職のWEBテストを突破するには?性格・能力検査の対策法も紹介

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コンサル転職のWEBテストを突破するには?性格・能力検査の対策法も紹介

コンサルファームでは書類審査や面接の他に、 適性テストを実施します。テストと聞いた途端に意気消沈して尻込みしてしまう人もいるのではないでしょうか。

コンサルファームで実施されるテストの多くは、事前の対策ができます。対策さえしっかりしていればそれほど恐れる必要はありませんのでご安心ください。

本記事では、実施される能力検査と性格検査について、詳細を紹介しています。
これからどんな対策をしたら良いのか、迷っている人はぜひ記事内容をご確認ください。

コンサル転職で実施されるWEBテストとは?

主なWEBテストの種類

コンサルへの転職で実施される WEBテストは性格検査と能力検査です。それぞれの検査について詳細を説明します。

思考や性格の向き不向きの判断材料となる性格検査

性格検査は応募者の性格や特性などを把握するために実施されるテストです。

質問の内容は多岐に渡り、多くは日頃の行動や考え方に関する内容です。

数多くの回答から応募者の基本的な性格や特徴、考え方を把握してコンサルタントとしての適正が判断されます。

基本的に性格検査は正解がないため対策が出来ません。取り組む姿勢としては、虚構の自分を演じることなくありのままの回答をすることです。

理想像を演じた回答をしたとしても、虚構を演じる傾向ありという結果が出るため、意味がありません。

必要な処理能力を判断するための能力検査

能力検査はコンサルタントとして最低限求められる知的能力や処理能力を見るためのテストです。

具体的には国語の文章問題のような言語分野、数学のテストに似た非言語などに分けられています。その他、英語力の測定を行うテストも行われます。

能力検査の対策は、書籍を使いましょう。数多くの対策本が販売されていますので、事前に使われるWEBテストを調べた上で対策しておきましょう。

主なWEBテストの種類

主なWEBテストの種類

広く実施されているテストを能力検査、性格検査ごとに紹介します。

 能力検査

SPI

テストの種類

内容

性格検査(30分)

・対人関係

・仕事に対する考え方

・ストレス耐性

・自己管理

・行動傾向

能力検査

 ・基礎能力検査【言語/非言語】(35分)

 ・英語検査(20~30分)

 ・構造的把握力検査(20分)

新卒採用から中途採用まで幅広く活用されている能力検査です。

性格検査に合わせて言語と非言語の分野で構成されており、読解力と論理的思考力、英語力が試されます。

制限時間は65分です。内容はそれほど難しくないので、一つ一つの問題に時間をかけることなく進めましょう。

数学や英語が苦手な人には、やや難しく感じるかもしれません。念の為市販の参考書を元に予習しておきましょう。

玉手箱

テストの種類

内容

言語

・論理的読解/GAB形式 (32問/15分または52問/25分)

・趣旨判定/IMAGES形式 (32問/10分)

・趣旨把握 (10問/12分)

係数

・四則逆算 (50問/9分)

・図表読取 (29問/15分または40問/35分)

・表推測 (20問/20分または35問/35分)

英語

・論理的読解/GAB形式 (24問/10分)

・長文読解/IMAGES形式 (24問/10分)

性格

68問約20分(簡易版は30問)

意欲

36問約15分(簡易版は24問もしくは36問)

玉手箱は、性格適性と知的能力を測定します。

玉手箱は係数・言語・英語・性格適性の4分野で構成されており、内容はSPIとよく似ています。

玉手箱は形式(GAB方式、IMAGES方式)によって問題数と制限時間に差がある点が特徴で、実際に受験するまで出題形式はわかりません。

SPIと同じく短い時間で多くの問題に対応しなければいけないため、事前に市販の問題集を使って慣れておきましょう。

GAB

テストの種類

内容

性格検査

66問

言語

13の長文読解

計数

35問

※制限時間はペーパー式が90分、WEB形式が80分です

GABは総合適性診断テストの略称です。難易度がやや高い問題を使って学力を測ることを目的としています。

GABはSPIや玉手箱よりも難易度が高く、入社難易度が高いとされる総合商社などの業界で課されることが多いです。設定された時間内で多くの問題に対応しなければいけません。

GABの内容は性格検査・言語・計数にて構成されており、制限時間はWEB形式が80分、ペーパー形式は90分です。

性格検査は66問、言語は13長文、計数は35問となっており1問にかけられる時間はとても短いです。高い処理能力をもって対応しなければいけません。

V-CAT

試験時間

50分

質問形式

連続加算法(単純計算)による作業検査と設問回答方式

試験方式

ペーパー受験のみ

回答結果

個人別報告書と会社用一覧表にて通知

V-CATは別名SKK式適性検査と呼ばれています。メンタルヘルスと持ち味を測定することを目的に作られています。

通常、企業では業務に対するストレス耐性がある人材を必要としていますが、面接だけでは把握できません。そこで、V-CATのような能力検査を用いて適正を判断しようとします。

制限時間は50分で、質問形式は「連続加算法(単純計算)による作業検査と設問回答方式」です。

応募者の回答は専門家によって確認され、採用、社員特性、メンタルヘルス、管理能力という4つの観点に基づいた報告書が作成されます。

より精度の高い能力検査を求めている会社では、V-CATが使われることが多いです。

CAB

CABはコンピューター職適正診断テストと呼ばれており、IT関連の職種で採用されることが多い能力試験です。出題項目は四則演算、法則性、暗号、性格の5分野に分けられています。

制限時間はペーパー式が95分、WEB形式が72分です。IT関連の仕事ではアルゴリズムに触れる機会が多いため、アルゴリズムに関する出題内容が中心です。

SPIや玉手箱とは出題傾向が異なり、内容も多いため事前の対策は必須です。市販の本以外にインターネット上に例題が出されていますので、体験して出題形式に慣れておきましょう。

性格検査

SPI

SPIの性格検査では、約300問の日頃の考え方に関する質問への回答を統計的に処理して、人との接し方や仕事への取り組み方、目標の持ち方などと関係が深い性格の特徴を測定します。

性格検査の結果を確認できるのは企業に限られているため、もし不採用になった場合、原因を特定することはできません。

出題形式は次のとおりです。

以下の質問はあなたの日常の行動や考えにどの程度あてはまりますか。
最も近い選択肢を1つ選んでください。

A.一人で旅行するのが好きだ
B.皆で旅行するのが好きだ

A.買い物ではよいと思ったらすぐ買ってしまう
B.気に入っても一度店を出て考え直す

A.勝負は時の運だ
B.勝負は努力の結果だ

A.気が合うのは想像力のある人だ
B.気が合うのは実行力のある人だ

A.うそも方便である
B.うそはついてはいけない

〔選択肢〕

Aに近い
どちらかといえばAに近い
どちらかといえばBに近い
Bに近い

正解はありませんので、自分が感じたままに選択しましょう。問題は300問ありますので、直感で選ばないと全て対応できない可能性があります。

玉手箱

玉手箱の性格検査は性格と意欲の2つに分かれています。性格検査の目的は企業の社風や職種と応募者の性格がマッチするかを確認するためのものです。

テストは簡易版と本格版の2つがあり、企業ごとに組み合わせや出題数、回答時間が異なります。

本格版では「性格」が68問・約20分、「意欲」が36問・約15分、簡易版では「性格」が30問、「意欲」が24問または36問、時間の設定はありません。

「性格」では自分のパーソナリティに関する質問が出題されます。

「意欲」はやる気やモチベーションが高まる仕事を確認する適正判断のような内容になっています。

性格の出題例は次のとおりです。4つの質問文があり、その中から自分の考えにもっとも近いものと重視しないものをそれぞれ一つづつ選びます。

性格問題では、自分の性格の傾向や他人との付き合い方への質問が多いようです。

 

YES

NO

質問項目

A

⚪︎

⚪︎

すぐにリラックスできる方だ

B

⚪︎

⚪︎

グループのまとめ役になることが多い

C

⚪︎

⚪︎

友達が多いほうだ

D

⚪︎

⚪︎

手先を使う作業が楽しい

意欲の出題例は次のとおりです。

日常の仕事場面を想定して、自分がもっとも重視する項目とそうでない項目をそれぞれ一つづつ選択します。

意欲問題では働く場所の理想像を問われており、応募者と企業のマッチングの判断材料となります。

 

YES

NO

質問項目

A

⚪︎

⚪︎

仕事の速さが求められる

B

⚪︎

⚪︎

高額な報酬を得る

C

⚪︎

⚪︎

安定した職につく

D

⚪︎

⚪︎

新しい手法に挑戦する

TAL

適性検査TALは、株式会社ビビッド・ジャパンが提供している適性検査です。文章問題と図形配置問題の2つで構成されています。

TALの適性検査は脳科学と統計学に基づいて作成されており、ストレス耐性やメンタル疾患発症傾向を高精度で測定できます。

面接では判断しづらい応募者の特性を把握、分析するために用いられる検査です。

代表的な例題を2つピックアップしました。

あなたが手に持っても良い卵を2つ、以下の7つの項目から選んでください

・カラを剥いていないゆで卵
・カラを剥いたゆで卵
・カラを剥いて切ってあるゆで卵
・カラを剥いて切ってお皿に盛ってあるゆで卵
・生卵
・模型の卵
・ウズラの卵

自動販売機が壊れていてお釣りが出ない場合、あなたはどうしますか?

・自動販売機を蹴る
・お金をとられて悔しい
・連絡先の会社に電話で文句を言う
・おかしいと思う
・運が悪かったと考える
・むしゃくしゃした気持ちになると思う
・何もせず諦める

特に正解はありません。自分の直感にしたがって速やかに選択しましょう。

主要コンサルファームのテスト実施状況

主要コンサルファームのテスト実施状況

主要コンサルファームの中で、WEBテストの形式が判明している会社を一覧表にまとめました。

外資戦略ファーム

会社

テスト内容

マッキンゼー・アンド・カンパニー

McKinsey Problem Solving Gameというマッキンゼーオリジナルのテスト。

判断推理や数的推理を問う形式の問題

ボストンコンサルティンググループ

SPIと性格検査はPymetricsを使う。自宅からも受験可能

ベイン・アンド・カンパニー

玉手箱形式の問題。自宅からも受験可能

外資総合ファーム

会社

テスト内容

アクセンチュア

玉手箱形式の問題。自宅からも受験可能。アクセンチュアではストラテジーと第二新卒の採用枠だけWEBテストを実施している

PwCコンサルティング

WebGAB。自宅から受験可能

EYストラテジー・アンド・コンサルティング

WebGAB。自宅から受験可能。

日系総合ファーム

会社

テスト内容

ベイカレントコンサルティング

WebGAB。自宅から受験可能

アビームコンサルティング

SPI。自宅から受験可能

日系シンクタンク

会社

テスト内容

野村総合研究所

WebGAB。受験場所については明記なし

三菱総合研究所

SPI。受験場所については記載なし

アビームコンサルティング

テストセンター(SPI)

NTTデータ経営研究所 

SPI。自宅から受験可能

野村総合研究所

テストセンター(SPI)

三菱総合研究所(MRI)

テストセンター(SPI)

コンサル転職のWEBテストでよくある失敗

コンサル転職のWEBテストでよくある失敗

コンサル転職の WEBテストで失敗する人には共通点があります。よくある失敗例を確認の上、万全な対策を講じましょう。

十分な対策をしていない

コンサルファームの WEBテストは、コンサルタントとして必要な処理能力や知的能力を判定する目的で実施されます。

中には高度な問題が出題されることもあるため、事前の対策は必須と考えておいた方が良いでしょう。

対策にかけた時間がそのまま成果に反映されますので、最低限の勉強時間は確保するようにしましょう。

試験慣れしていない

試験に慣れていないと時間配分ミスに気づかずに制限時間オーバーとなってしまうケースがあります。

適切な時間配分をしないと全ての問題に対応する時間がなくなります。

難易度の高い問題に時間をかけすぎて、全ての問題に目を通せなかった、という事態は避けたいところです。

まずはあらかじめ制限時間と問題数を把握して、一問あたりの時間をうまく調整していく必要があります。

時間管理能力はコンサルタントの必須能力と捉えて、計画的に問題へ取り掛かりましょう。

WEBテストの具体的な対策方法

WEBテストの具体的な対策方法

WEBテスト前にはぜひとも実施しておきたい対策方法を2つ紹介します。

どの能力検査が実施されるか下調べしておく

前述のとおり、コンサルファームによって実施されるテストの内容は異なります。

どの能力検査が実施されるのか、わからないと対策のしようがありませんので、事前に確認しておきましょう。

実施される能力検査は教えてくれるケースがほとんどだと思いますが、万が一教えてくれなかった場合、個別に問い合わせて確認しましょう。

転職エージェントを使っている場合、担当のエージェントへ確認するのも良い方法です。

市販問題集を使って勉強する

適性検査の対策本は書店にて数多く販売されています。

これといった参考書を見つけて3周程度反復練習をするなどして、しっかりと身につけておきましょう。

同じテキストに繰り返しチャレンジする方がパターンや形式に慣れるため効果的です。

苦手な問題形式があれば、さらに集中して反復演習を行っておきましょう。

WEBサイトで例題に挑戦できる無料サービスや、有料で模擬試験を受けられるサービスもありますので、うまく有効利用しましょう。

能力テストの対策ポイント

能力テストの対策ポイント

実際の業務にも関わる能力テストの対策すべきポイントについて、詳細を説明します。

言語分野の対策

言語分野では、普段の読書やリサーチ、情報のインプット、ドキュメントの作成など、今までの言語活動が試される内容になっています。

能力テストでは、日常生活で磨かれる言語感覚にプラスして、能力検査特有の対策も必要です。

国語のテストによく似た内容の問題が出題されることが多いため、普段から文章の要約の練習をしておくと、違和感なく問題に取り組めるでしょう。

非言語・数的処理分野の対策

出題される内容は、中学校の数学レベルと言われています。簡単な問題でも形式に慣れていないと戸惑うこともあるため、まずは市販の問題集で慣れておくことをおすすめします。

電卓が使える場合と使えない場合がありますので、いずれのパターンにも慣れておくようにしましょう。

そのほかの分野

言語や数的処理などの分野の他に、コンサルティングファーム独自の能力テストが実施されるケースもあります。

独自テストはコンサルティングファームごとに異なりますので、事前に情報収集を行い、抜かりなく準備を整えておきましょう。

性格検査テストを受ける時の心構え

性格検査テストを受ける時の心構え

性格検査テストは正解を求めるテストではありません。適切な結果を導き出すための心構えを3つのポイントにて紹介します。

  • 1:自分への理解を深める
  • 2:矛盾がない一貫性のある答えを用意する
  • 3:虚構の自分を作り上げない

1:自分への理解を深める

転職活動において、自分の性格や志向を把握しておくことはとても大切です。自己PRの記載や面接で志望動機を堂々と語る場面でも欠かせません。

性格検査の有無にかかわらず、転職活動へ挑む際は、自己理解を深めておきましょう。

経歴や実績、スキルの棚卸しと合わせて自己分析を進めておくとよいです。

2:矛盾がない一貫性のある答えを用意する

性格検査は一貫性のある回答を心がけましょう。一貫性のない回答を連発していると、何を考えて生きているのか、疑問に思われてしまいます。

一貫性のある回答や発言はどんな仕事においても大切です。性格検査はありのままの回答を積み重ねることが大切ですが、一貫性のない回答はできるだけ避けるようにしましょう。

3:虚構の自分を作り上げない

自分の志向や性格にあったコンサルファームを選ぶようにしましょう。企業の社風に自分を合わせてしまうと、虚構の自分を作らざるを得なくなります。

コンサルファームを選ぶ時は業務内容や企業理念、先輩社員のインタビューなどを確認すると理想像を判断しやすいです。

事前に社風がわかっていれば、性格検査の回答も無理せずにありのままの自分で挑むことができます。

まとめ

まとめ

コンサルファームへの転職において力を入れるべきポイントは面接対策ですが、参考情報となる WEBテストの結果も疎かにはできません。

スキマ時間をうまく活用して WEBテスト対策の時間を確保するようにしましょう。

 WEBテストの対策ばかりに時間を割くのは本末転倒です。できるだけ効率よく対策を進めるようにしましょう。

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この記事の監修者

松村 翔太

ココザス株式会社 ジョブデパ キャリアコンサルタント

松村 翔太

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