コンサル転職に必要な面接対策!見られるポイントや問答事例まで
- 面接対策
「コンサルファームの面接ならではの内容とは?」
「どんなポイントを重視して対策したらいいの?」
など、コンサルの転職面接に挑戦するにあたって、何から手をつけたらいいのかわからなくて迷っているという人も多いのではないでしょうか。
コンサルティングの仕事はクライアントの問題解決にあります。課せられるミッションから逆算していけばおのずと求められるスキルや対応は明らかになります。
求められる人物像を想定して、細かい対策を進めましょう。
本記事では、コンサルファームの転職面接の流れや押さえておきたいポイントなど、詳細を説明しています。
コンサルファームの内定を勝ち取りたいという方は、ぜひ記事内容をご確認ください。
目次
- コンサルティングファームの面接から採用までのプロセス
- 選考プロセス
- 基本的な面接の流れ
- コンサルの面接でチェックされるポイント
- 1:論理的な思考力
- 2:語学力
- 3:コミュニケーション能力
- 話を理解する力
- 話をわかりやすく伝える力
- コミュニケーション能力
- コンサルの面接で定番となっている質問
- 1:自己紹介について
- 2:志望動機について
- 3:今までの実績について
- 4:会社への帰属意識について
- 5:条件面について
- 押さえておきたい逆質問対策
- 自分なりの仮説を用意しておく
- 質問例をいくつか用意しておく
- 有効な逆質問と避けたい逆質問
- 避けたい逆質問
- 活用したい逆質問集
- コンサルの面接に欠かせない事前準備
- 1:ケース面接への対応
- 2:応募先企業情報のリサーチ
- 3:予想される質問の設定と回答の作成
- 4:実践練習
- 5:コンサル面接の意味をよく理解しておく
- 面接当日のチェックポイント
- 余裕を持った行動を心がける
- オフィスの場所と訪問の方法、連絡先の確認
- WEB面接で気をつけたいポイント
- 1:服装は気を抜かない
- 2:照明に気を遣う
- 3:周辺環境を整える
- 4:WEB面接は伝わりにくいと考えておく
- まとめ
コンサルティングファームの面接から採用までのプロセス
コンサルファームの基本的な採用までの流れと、面接内容について紹介します。
選考プロセス
基本的な選考プロセスは概ね次の通りです。
- 書類選考とWEBテスト
- 複数回の面接
- 内定
- オファー面接
- 入社の決定
まずは書類選考を経てWEBテストへ進み、クリアできれば面接へと進みます。面接はオフィスまたはオンラインで行われ、回数は2〜3回程度です。
最終面接まで辿り着き、合格して内定を貰えば雇用条件の確認を行うオファー面接へ進みます。
いくつかの会社から引き合いがある場合、最終的に一つに絞って入社を決定する流れです。
基本的な面接の流れ
面接時間は基本的に1時間と考えておきましょう。内容次第では30分程度で終わることもありますし、1時間30分程度にまで伸びることもあります。
コンサルファームによって、1、2次面接と最終面接に流れが異なる場合もありますが、基本的な流れは次の通りです。
- 挨拶・自己紹介など(15分程度)
- 面接官からの質問(30分程度)
- 応募者からの質問(15分程度)
多くの場合、最初に自己紹介を求められることが多いです。その流れでコンサルファームの基本的な概要の説明があります。
面接官からの質問では、志望動機やスキル、専門性などに関する質問がされます。面接の大部分は質問から発生する質疑応答に割かれると考えておきましょう。
コンサル面接特有のケース面接が入るのも面接官からの質問のタイミングです。
最後に何か質問はありますか?と聞かれますので、あらかじめ用意しておいた質問を投げかけましょう。内容次第では15分で終わらないこともあります。
コンサルの面接でチェックされるポイント
コンサル面接において、必ずと言って良いほどチェックされるポイントを3つ紹介します。
- 1:論理的な思考力
- 2:語学力
- 3:コミュニケーション能力
1:論理的な思考力
論理的思考力は、複雑な事象を簡単な要素に分解して、筋道を立てながら整理・説明する能力です。コンサルにとってもっとも大事なスキルの一つとされているため、面接ではしっかりチェックされるポイントです。
面接で志望理由を聞かれた時は、志望理由となぜ志望するに至ったか?を補完するためのエピソードなどを順序立てて説明します。
面接では、面接官の質問に対して話の筋が通ったわかりやすい回答をしなければいけません。
結論ありきの答え方は論理的に説明するための技術の一つです。同じ内容を何度も話してしまう、的外れな回答をしてしまうなどの応対をしてしまうと論理的思考がないと見られてしまいます。
2:語学力
コンサルファームによって英語でのコミュニケーションが必須とされているところと、ほとんど必要がない場合の2つに別れます。
入社後に語学力を磨いていけば良いとしているコンサルファームもあるため、事前にしっかり確認しておきましょう。
語学力を必要とされる場合、大事なチェックポイントとしてしっかり見極められます。
外資系コンサルファームの場合、社内ミーティングなど日常的な会話が英語で行われるため、ビジネスレベルの英語は必要です。
コンサルタントに必要とされる語学力は話すことと、聞くことです。勉強する時は読み書きよりも、話すことと書くことに重点をおいた方が良いでしょう。
3:コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は次の3つの要素で構成されています。
話を理解する力
面接官の質問の本質をとらえることです。話全体の流れから質問がなされた意味や背景を考えなければいけません。
話をわかりやすく伝える力
わかりやすく相手に伝えるためには、筋道を立てて正しく説明できなければいけません。相手の理解度に合わせて内容を変更するのも伝える力です。
コミュニケーション能力
円滑に話を進めるには、双方向からの会話が必要です。適度な相槌など細かな配慮はコミュニケーション能力のなせる技と言えます。
コンサルの面接で定番となっている質問
コンサル面接では人となりや受け答えをチェックするための定番質問があります。
5つのポイントにて詳細を説明していますので、内容をご確認ください。
- 1:自己紹介について
- 2:志望動機について
- 3:今までの実績について
- 4:会社への帰属意識について
- 5:条件面について
1:自己紹介について
自己紹介では簡潔に話をする力と自分をアピールする力が見定められています。
自己紹介はまとまりのない話になりがちですが、できるだけコンパクトに収めましょう。短い中でも、できるだけ面接官のインパクトに残る内容を伝えたいところです。
例えば、自己紹介の段階で目立つ経歴や実績をサマリーとして述べておくと、その後の導入にも繋がりやすくなります。
2:志望動機について
志望動機は、コンサルの適正と入社の意思が見られるポイントです。志望動機の中に転職活動の軸を入れると、自分の価値観を伝えることができます。
深掘り用の質問として、
- どうしてコンサル業界へ興味を持つようになったのですか?
- どのようなプロジェクトに携わりたいですか?
という追加の質問も想定されます。
志望動機がしっかりしていれば、追加の質問がきてもそれほど慌てる必要はありません。転職活動の軸に沿って対応しましょう。
3:今までの実績について
今までの実績の確認を兼ねて、これからコンサル業界でどのように活躍できるのかを見定める質問がなされます。
代表的な質問として、これまでに成果をあげたプロジェクトについて、
- コンサルで活躍するためには何が必要ですか?
- プロジェクトのデッドラインを守るために取った行動を教えてください。
などの抽象的な質問が想定されます。
これまでの仕事とコンサルの仕事がリンクするポイントにフォーカスして、必要とされる能力やこれからの理想像を語りましょう。
4:会社への帰属意識について
何度か転職している人には、長くしっかり働いてくれることを見定めるための質問がされます。代表的な質問は、
- 今回なぜ転職しようと思いましたか?
- どのようなキャリアビジョンを描いていますか?
- そのような企業文化がもっとも働きやすいと感じますか?
などが挙げられます。
転職の回数が多い場合、ある程度の深掘り質問を覚悟しておきましょう。キャリアビジョンに合わせて、応募先の会社で長く仕事をしたいという意思を明確に伝えなければいけません。
5:条件面について
入社可能日や希望年収、ポジションなど内定後に入社してくれるか?を見定めるための質問がされます。
具体的には
- ワークライフバランスについてどう思いますか?
- 転職において重要視する福利厚生はなんですか?
などの質問が挙げられます。
最終的な意思確認として質問されることもありますので、しっかりと答えたいところです。
変に取り繕うことなく、身の丈にあった適切な対応を心がけましょう。
押さえておきたい逆質問対策
面接の最後にはほぼ例外なく逆質問の時間が設けられています。事前に質問を用意しておかなければ、本当に志望する気はあるのか?と勘繰られてしまうでしょう。
自分が実際に働く姿をイメージして湧き上がってくる疑問を質問するのが良いです。
自分なりの仮説を用意しておく
逆質問では、あなたはどう思いますか?という具合に、質問の内容が展開していくケースがあります。
自分が考えた質問に対しては、自分なりの仮説を持っておきましょう。単に相手からの答えを聞くだけでなく、自分が持つ答えとの答え合わせをする心構えが最適です。
コンサルの仕事では、仮説と検証を繰り返し行うため、あらゆる事柄について、しっかりと仮説を立てる癖をつけておきましょう。
質問例をいくつか用意しておく
聞きたいことは事前にいくつか用意しておきましょう。一つや二つでは面接が進む段階で解消されてしまうことがあります。
基本的な質問の考え方は、自分が応募先の企業で活躍する姿をイメージすることです。
活躍するにあたっては、組織やチーム編成、評価のポイント、主な競合先など様々な疑問が出てくるでしょう。
また、応募先企業へ入社を決断するにあたっての判断軸からも検討が必要です。最終的な判断に必要な情報を考えると、おのずから質問したい内容がイメージできるでしょう。
有効な逆質問と避けたい逆質問
逆質問にあたっては、十分な下調べが必要です。その場しのぎの質問をすると、しっかり調べていないことが簡単にバレてしまいます。
前提条件として、逆質問を考える前に応募先企業のことをよく調べましょう。
避けたい逆質問と参考にしたい逆質問の切り口をそれぞれに紹介します。
避けたい逆質問
よくありがちなNG逆質問をピックアップしました。
十分な下調べがない自分本位の質問は基本的にNGだと認識しておきましょう。
- 御社の事業の強みを教えてください
- 勉強できる(成長できる)環境は整っていますか?
- 福利厚生に関する踏み込んだ質問
- はい・いいえで完結してしまう質問
調べればすぐにわかることや、自分のキャリアに関連する質問ばかりでは相手への配慮が足りません。福利厚生に関する質問は、最後に添える程度に収めておきましょう。
応募先企業で貢献するにあたっての疑問点を、相手が答えやすいようにアレンジして質問するのが望ましいです。
活用したい逆質問集
十分な下調べに裏付けされた、応募先企業にも自分の活躍がイメージできるような逆質問の内容を考えてみました。
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- 御社の某プロジェクトに関するニュースリリースとインタビューを拝見いたしました。僭越ながら私の見解では、XXの点について△△のようなアプローチでコンサルティングを展開するのが良いのではないかという結論に至りました。この点についてどのようにお考えか、ご意見いただけますでしょうか。
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- これまでの自身のプロジェクト経験を踏まえ、知見とスキルを活かせる○○業界向けのXX技術を活かしたコンサルティング業務に携わりたいと考えています。
アサインされるプロジェクトにつきまして、個人の意向の反映、または裁量はいかほどでしょうか。
- これまでの自身のプロジェクト経験を踏まえ、知見とスキルを活かせる○○業界向けのXX技術を活かしたコンサルティング業務に携わりたいと考えています。
十分な下調べを感じさせる質問と、具体的に業務に貢献するために必要な質問です。少々踏み込んだ質問内容ですが、内容がしっかり伴っている質問をされると応募先企業の印象も良いでしょう。
専門家へ向けて踏み込んだ質問をするので、半端な下調べでは逆に恥をかくことになりますので、気をつけましょう。
コンサルの面接に欠かせない事前準備
コンサル面接に挑むには、一般的な面接への対応に加えて、ケース面接への対応も求められます。
コンサル面接への対応を5つのポイントにて説明していますので、内容をご確認ください。
- 1:ケース面接への対応
- 2:応募先企業情報のリサーチ
- 3:予想される質問の設定と回答の作成
- 4:実践練習
- 5:コンサル面接の意味をよく理解しておく
1:ケース面接への対応
コンサルファームの面接では、ケース面接が行われることもよくあります。
ケース面接とは、即座には答えが導きだせないような質問に対して、妥当と思われる仮説を立てつつ、論理立てて結論を導いていく力を試す面接です。
出題後、5分程度考える時間が与えられ、その後2〜3分程度の時間で説明します。正確な答えよりも思考プロセスやプレゼン力が見られます。
質問の例としては、日本に存在するラーメン店の数や野球のボールの市場規模は?などが挙げられます。
ケース面接をクリアするには「フェルミ推定」「問題解決」「将来予測」の3つのパターンについて、事前の勉強が必要です。
2:応募先企業情報のリサーチ
面接において、応募先企業の入念なリサーチは欠かせません。
一般的なリサーチ方法は次のとおりです。
- コンサルファームのHPを確認する
- 説明会やセミナーへ参加する
- 転職エージェントを介して情報を得る
- 業界のニュースを収集する
- 関連書籍などを読む
コンサルファームのHPを確認するときは、リクルートサイトを中心に、サービス内容やニュースリリース、IR情報をよく確認しておきましょう。
情報の正確さと新しさにも十分な配慮が必要です。
3:予想される質問の設定と回答の作成
想定される質問を洗い出しつつ回答を準備しておきましょう。
質問の想定をしておけば、あらゆる角度からの内容でも慌てずに対応できます。
自信を持って対応できれば、話しの内容や身振り手振りを交えた回答など、より良い印象を与えることも可能です。
回答を用意する段階で、自分の頭の中も整理できるため、より洗練された対応ができるメリットもあります。
4:実践練習
想定される質問と回答を考えるだけでは完成とは言えません。面接の場ですぐに思い出して、口頭で説明できるほどに仕上げておく必要があります。
本番の面接をスムーズにこなせるように模擬面接はしっかりしましょう。
面接官役は知り合いでも良いのですが、転職エージェントやハローワークの職員相手であれば専門家の視点からアドバイスを得られます。
5:コンサル面接の意味をよく理解しておく
面接はコンサルの業務上欠かせない人柄を確認するための場と言っても過言ではありません。
ケース面接の実施は面接の場で行われますが、その他の必要スキルの確認は、書類審査の段階で完了しています。お互いに一緒に働きたいかの最終確認の場ということもできます。
「一緒に働きたい人物だと面接官に思ってもらうこと」と「自分にとって働きたい職場かどうかを判断すること」この2つは面接の前提条件としてしっかり認識しておきましょう。
面接当日のチェックポイント
面接当日を目前に控えた準備も大切です。本番に影響がないようにしっかり準備しておきましょう。
余裕を持った行動を心がける
面接会場には少なくとも15分前に到着するほどの余裕は持ちたいところです。早く着いてしまった場合の時間調整は容易ですが、ギリギリになってしまうと時間の調整は不可能です。
とはいえ、面接会場へ時間よりも大幅に早く入場するのは好ましくありません。
面接会場への入場は、せいぜい開始5分前程度にしておきましょう。
オフィスの場所と訪問の方法、連絡先の確認
面接会場までのアクセス方法や事前に通知がされているはずなので、前日に確認しておきましょう。なんとなくわかっていても、直前になって確認すると経路が少しわかりにくかった、ということはよくあります。
また、何かしらの理由で携帯電話が使えなくなった場合に備えて、連絡先はオフィスの場所と入館方法と一緒に別途確認できるようにしておきましょう。
WEB面接で気をつけたいポイント
最近ではWEB面接が実施されるケースも増えてきました。基本的なマナーは対面の面接と同じですが、WEB面接ならではの気を付けるポイントもあります。
4つのポイントにて詳細を説明していますので、内容をご確認ください。
- 1:服装は気を抜かない
- 2:照明に気を遣う
- 3:周辺環境を整える
- 4:WEB面接は伝わりにくいと考えておく
1:服装は気を抜かない
コンサルタントはクライアントを相手に仕事をする職種です。服装も大事なチェックポイントであることを忘れないようにしましょう。
WEB面接ではカメラに映る部分だけを整えておけば良いと考えてしまいがちですが、万が一のことを考えて、全身隙なく服装を整えておくようにしましょう。
2:照明に気を遣う
映像は照明の当てかた一つで大きく印象が変わります。顔に光をうまく集められないと印象が悪く見えてしまうため、補助的な照明があればモニター横に設置して明るさをうまく調整しましょう。
3:周辺環境を整える
周辺が騒がしい場所は避けましょう。通信環境も万全でなければいけません。周辺がうるさく、映像が途切れがちだと満足に面接ができません。
準備不足と見られないためにも、最低限の周辺環境は整えておきましょう。諸事情によって周辺環境が整えられない場合は、事前に伝えておくと相手の心象が良いです。
4:WEB面接は伝わりにくいと考えておく
オンラインの場合、リアル対面に比べて表情やリアクションが伝わりにくいです。感覚的に、リアル対面の8割程度しか伝わらないと想定しておきましょう。
ややオーバーアクションを心がける程度でちょうど良いです。
まとめ
コンサルの仕事でもっとも求められるものは課題解決力です。面接ではあらゆる質問を通じて、臨機応変な課題解決への取り組みが見極められます。
完璧な答えが求められているのではなく、取り組みや姿勢が評価される点をよく認識しておきましょう。
課題解決能力だけでなく、折衝能力や人柄も大事なチェックポイントです。自分の持つ人間力も事前に確認しておくと、包括的な面接対策ができるようになります。
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