コンサル志望者必見!志望動機で差をつける具体的な書き方を徹底解説
- 履歴書・職務経歴書
コンサルティング業界は競争が激しく、志望動機の書き方一つで合否が分かれることがあります。しかし、多くの志望者が一般的なフレーズに終始してしまい、採用担当者の心を掴むことができません。
本記事では、具体的なエピソードや自身の強みを効果的に盛り込んだ志望動機の書き方を徹底解説します。ぜひ、参考にしてみてください。
目次
- コンサル業界の競争を勝ち抜く!志望動機で選考突破の秘訣
- 志望動機書作成前に理解しておくべき3つのポイント
- 1:志望動機書の「目的」を正しく理解する
- 2:ルール・構成を確認
- 3: 読み手を考えて記入する
- 志望動機・志望理由の書き方と手順
- 志望理由は結論から始めよう
- 志望理由に具体的なエピソードを入れる
- 志望動機に入社後に貢献できることを盛り込む
- 【領域別】コンサルタント志望動機書の例文
- 1:戦略コンサルタント
- 2:ITコンサルタント
- 3:組織人事コンサルタント
- 4:シンクタンクコンサルタント
- よくある失敗例!志望動機のNG集
- 1:社会に貢献したい
- 2:英語を使用して活躍したい
- 3:魅力的な労働条件
- 4:自己成長したい
- 5:知人が働いているから
- 志望動機には欠かせない!コンサル業界の最新動向
- 世界市場ではアメリカが圧倒的なシェアを誇る
- 業績が回復!企業は堅実な推移を続けている
- 【新領域】海外展開やデジタル支援が進む
- まとめ
コンサル業界の競争を勝ち抜く!志望動機で選考突破の秘訣
コンサル業界の競争を勝ち抜くためには、志望動機が重要な役割を果たします。まず、自分の強みと業界のニーズを結びつけることが重要です。
具体的な経験やスキルを通じて、どのように企業に貢献できるかを明確に示しましょう。また、業界や企業の最新動向を理解し、対する自分の適応力や洞察力をアピールすることも効果的です。
情熱と意欲を具体的に伝えることで、読み手にあなたの本気度を感じさせることができます。しっかりとした事前準備と自己分析を行い、自分だけの魅力を志望動機に反映させることが、選考突破の鍵となるでしょう。
志望動機書作成前に理解しておくべき3つのポイント
志望動機書を作成する前に、以下の基本的な3つのポイントを押さえておくことが重要です。
- 1:志望動機書の「目的」を正しく理解する
- 2:ルール・構成を確認
- 3:読み手を考えて記入する
単に情報を羅列するだけでなく、効果的に自分の意欲や適性を伝えることが大切です。適切な準備と理解が、読み手に強い印象を与え、選考の成功へとつながるでしょう。
1:志望動機書の「目的」を正しく理解する
志望動機書とは、自分の志望動機を伝える書面ですが、本質的な目的は「内定を得ること」にあります。志望動機を伝えることはあくまで手段であり、面接官に「この人を採用したい」と思わせることが本当の目標です。
多くの人が自己満足や自己アピールに終始し、結果、面接官に「この人は不要だ」と感じさせてしまうことがあります。志望動機書を書く際には常に「この書類で自分は内定に近づくか?」と自問自答することが重要です。
志望動機書では、論理的思考能力やコミュニケーション能力・コンサルタントとしての適性も評価されます。これらの点も意識して書くようにしましょう!
2:ルール・構成を確認
志望動機書の目的は内定獲得であり、特定の形式にこだわる必要はありません。重要なのは、3C分析を基に、自分の経歴や能力(Company)・ターゲット企業の求める人材(Customer)・競合(Competitor)を分析した内容を含むことです。
推奨される構成としては、前半で「志望理由」を述べ、後半で「自身が貢献できること」を記載する形式があります。
「志望動機書」とは「自分が貴社を受ける理由」を示す書類ですが、理由が単に「有名コンサルファームだから」や「経営課題に興味があるから」では、論理的でなく独りよがりと見なされるでしょう。
したがって、志望理由と貢献できることの2つに分けることで、客観的で合理的な志望動機を構築し、採用担当者に強い印象を与えることができます。
3: 読み手を考えて記入する
志望動機書を書く際には、読み手である書類選考官や採用担当者の視点を意識することが重要です。具体的には、自分の実体験を具体的に描写し、経験から感じたことや学んだことを基に「この業界で働きたい」と結論づけると効果的でしょう。
一般的で誰にでも当てはまるような内容や冗長な文章は避け、具体的で説得力のあるエピソードを盛り込むことが大切です。また、志望理由を時事問題や業界動向から引き出すことや、論文調で書くのは避けましょう。あなたの個性や具体的な経験が伝わりにくくなります。
最後に、長期間にわたって取り組む姿勢を示すことも大切です。「コンサルタントスキルを磨いた後に他の分野で活躍したい」といった表現は控えましょう。ファームは長期間にわたり貢献してくれる人材を求めています。
志望動機・志望理由の書き方と手順
志望動機や志望理由を書く際には、ただ自分の思いを伝えるだけではなく、読み手に対して効果的にアピールする方法を知ることが重要です。
適切な構成や表現を用いることで、あなたの意欲や適性がより明確に伝わります。ここでは、志望動機や志望理由を論理的かつ魅力的に書くための3つの基本的な手順とポイントについて解説します。
参考にすることで、採用担当者に強い印象を与えることができるでしょう。
志望理由は結論から始めよう
志望理由を書く際には、「コンサルティング業界を選んだ理由」「応募先ファームとポジションに惹かれる理由」を簡潔に述べることが重要です。
結論を先に述べることで、読み手にとっても理解しやすくなります。例えば、「私はこれまでの経験を活かし、貴社の戦略コンサルティング部門で新たな挑戦をしたいと考えています。」といった一文で志望動機を簡潔に伝え、その後に理由を説明するのが効果的です。
応募先のコンサルティングファームのホームページや採用サイトを参考にし、企業研究も行いましょう。特に、強みや特徴、求める人材像や経営理念を理解することが大切です。
これにより、自分のキャリアと企業の親和性を示すことができます。
結論を先に述べ、後で具体的な理由を説明することで、論理的で分かりやすい志望動機を作成できます。要点を絞り、一文で簡潔に結論を書くことが大切です。
志望理由に具体的なエピソードを入れる
志望理由を書く際には、具体的なエピソードを入れることが大切です。まず、結論を簡潔に述べた後、結論に至った理由や背景を具体的な経験を通じて説明します。
読み手である書類選考官や採用担当者は多忙であり、抽象的な内容では興味を引けません。具体的な体験やエピソードを交えて、「なぜコンサル希望なのか」、「応募先ファーム志望なのはなぜか」を明確に伝えましょう。志望動機に対する納得感と共感を得ることができます。
過去の業務経験を振り返り、自分自身のオリジナルな経験を基に志望理由を作成することが大切です。
【例文】
「私は以前、製造業の現場改善プロジェクトに参加し、プロセスの効率化を実現しました。データ分析を駆使してボトルネックを特定し、改善策を提案・実行することで、大幅なコスト削減と生産性向上を達成しました。この経験を通じて、データに基づいて組織全体の課題を解決することの重要性を強く感じています。特に、貴社のデータ分析を活用した戦略的アプローチに共感し、自身の経験とスキルを活かして貴社に貢献できると確信しております。これらの理由から、貴社に応募いたします。」
志望動機に入社後に貢献できることを盛り込む
入社後にどのように貢献できるかを具体的に記載することが重要です。今までの経験やスキルを応募先でどのように活かせるかを明確に示しましょう。
自己満足や自己アピールだけでなく、応募先企業の特徴や強み、応募するポジションの仕事内容を把握することが必要です。
特にコンサルティング業界では、職位によって求められるスキルや役割が異なるため、理解した上で記載することが重要でしょう。具体的な実体験を交え、自分のスキルがどのように企業の成功に貢献できるかを説明します。
最後に、入社後にどのように活躍したいか、どのような働き方を目指しているかを伝えることで、読み手に具体的なイメージを持ってもらいやすくなるでしょう。
【領域別】コンサルタント志望動機書の例文
コンサルタントの志望動機書を書く際には、応募する領域によって求められるスキルや経験が異なります。各領域ごとに特有のポイントを押さえた志望動機書を作成することが重要です。
ここでは、下記の4つのコンサルティング領域に対応した志望動機書の例文をご紹介します。
- 1:戦略コンサルタント
- 2:ITコンサルタント
- 3:組織人事コンサルタント
- 4:シンクタンクコンサルタント
ぜひ参考にして頂いて、あなたの志望動機書をより魅力的なものに仕上げましょう。
1:戦略コンサルタント
【例文】
戦略コンサルタントとして貴社でのキャリアを志望しております。これまで、金融業界でデータ分析プロジェクトに取り組み、収益性向上のための戦略策定と実行に成功してまいりました。この経験から、データに基づく戦略的アプローチの重要性を強く実感しました。特に貴社の革新的なアプローチと業界でのリーダーシップに大変魅力を感じています。私のスキルと経験を活かし、貴社のクライアント企業の成長に貢献できると確信しております。何卒よろしくお願い申し上げます。
2:ITコンサルタント
【例文】
貴社でITコンサルタントとして活躍したいと考えております。これまでのプロジェクトでは、IT業界でのシステム導入を担当し、クライアントの業務効率化と生産性向上を達成してきました。特に、クラウドソリューションの導入を通じて、コスト削減と業務の迅速化を実現した経験があります。この経験から、ITを活用した経営課題の解決に強い関心を持つようになりました。貴社の先進的な技術力と多様なクライアントに対する影響力に大変魅力を感じており、自身のスキルと経験を活かして貴社のプロジェクトに貢献したいと考えています。私の技術的知識とプロジェクト管理能力が、貴社のクライアントにとって価値のある提案を実現できると確信しております。
3:組織人事コンサルタント
【例文】
人材管理の分野で培った経験を基に、組織人事コンサルタントとしてのキャリアを志望しています。これまで、企業の人材開発プログラムの設計と実施を担当し、従業員のスキル向上とモチベーションの向上に貢献してきました。特に、パフォーマンス管理システムの導入により、チームの生産性を大幅に向上させることに成功しました。貴社の革新的な組織戦略と人材管理アプローチに共感し、私の経験とスキルを活かしてクライアント企業の成長に貢献したいと考えています。私の人材開発と組織改善の経験が、貴社のプロジェクトにおいて大きな価値を提供できると確信しています。
4:シンクタンクコンサルタント
【例文】
公共政策と社会問題の解決に強い関心を持ち、シンクタンクコンサルタントとしてのキャリアを志望しています。これまで、社会経済の動向分析や政策提言プロジェクトに従事し、データ分析と研究報告書の作成を担当してきました。経験を通じて、客観的なデータに基づく政策提言の重要性を実感いたしました。特に貴社の高度な研究力と政策影響力に魅力を感じ、自身の分析能力と政策提案スキルを活かして貴社に貢献したいと考えています。私の専門知識と経験が、貴社のプロジェクトにおいて有益であると確信しております。
よくある失敗例!志望動機のNG集
志望動機書は、採用担当者にあなたの熱意や適性を伝える重要な書類です。しかし、よくある失敗例に陥ることで、せっかくのチャンスを逃してしまうことがあります。
ここでは、志望動機書を書く際に避けるべき以下の5つのNG例について解説します。
- 1:社会に貢献したい
- 2:英語を使用して活躍したい
- 3:魅力的な労働条件
- 4:自己成長したい
- 5:友人が働いているから
失敗例を理解し、自分の志望動機書に反映させることで、より魅力的で効果的な志望動機書を作成する手助けとなるでしょう。
1:社会に貢献したい
「社会に貢献したい」という志望動機は、一見すると立派な理由に思えますが、面接で用いるのは得策ではありません。
ほとんどの企業が社会貢献を目指しており、具体性に欠けるため、面接官に深堀りされると現職企業でも同じことができるのではないかと疑問を持たれる可能性があります。
また、社会貢献を理由に強調しすぎると、現職に対する不満や愚痴を言っているように受け取られるリスクもあります。具体的で実現可能な目標や、自分のスキルがどのように応募先企業の課題解決に役立つかを示す方が効果的です。
例えば、「データ分析を通じて業務効率化を図り、企業全体の生産性向上に貢献したい」といった具体的な目標を述べることで、面接官にあなたの価値をより明確に伝えることができるでしょう。
2:英語を使用して活躍したい
「英語を使用して活躍したい」という志望動機は、一見魅力的に思えますが、コンサルタントとしての具体的な理由には不十分です。
グローバルに活躍するだけなら、他の業界でもできます。コンサルタントの役割やコンサルティングファームの特徴に触れた志望理由を伝えることが大切です。
特に外資系ファームでは、各国・地域の企業がクライアントになるため、「グローバル」とだけ言っても実態とは異なる印象を与えてしまうかもしれません。
なぜコンサル業界で働きたいのか、なぜグローバルな環境が重要なのか、そしてコンサルタントとしての役割を果たす理由を明確にする必要があります。
例えば、「コンサルティング業界での国際プロジェクトを通じて、多様な文化や市場での戦略立案に貢献したい」といった具体的な目標を示すと効果的です。これにより、英語力を活かすだけでなく、コンサルタントとしての明確なビジョンと適性を伝えることができます。
3:魅力的な労働条件
「魅力的な労働条件」を志望動機にすることは避けるべきです。高い給与や福利厚生・ワークライフバランスの良さなどは確かに魅力的でしょう。
しかし、志望動機として挙げると、面接官にとっては「企業の文化や仕事の内容に対する関心が低い」と感じられてしまいます。
志望動機は、なぜ企業やポジションに興味があるのか、どのように貢献できるかを示す機会です。例えば、企業のビジョンや価値観に共感し、自分のスキルや経験を活かしてどのように貢献できるかを具体的に述べることが重要です。
結果、採用担当者にとって魅力的な候補者として印象付けられるでしょう。
4:自己成長したい
「自己成長したい」という志望動機は、コンサルタントの本来の目的を理解していないと捉えられがちです。
コンサルタントの使命は、まずクライアントに価値を提供することであり、多方面にわたるスキルを習得し、複雑な課題を分析する能力が求められます。
結果として個人の成長やスキルの向上があり、昇進や給与アップにつながるのです。したがって、自己成長だけを志望動機にするのは不適切でしょう。
志望動機では、クライアントにどのように貢献できるか、自分のスキルをどう活かして問題解決に導けるかを具体的に述べることが重要です。
例えば、「貴社のクライアント企業の課題解決に貢献したい」という視点で志望理由を述べると、より魅力的な候補者として印象づけられるでしょう。
5:知人が働いているから
「知人が働いているから」という志望動機は、面接官に良い印象を与えません。個人的なつながりに依存しているだけであり、企業や仕事に対する真剣な関心や適性を示していないからです。
企業は、自社の目標や価値観に共感し、自分のスキルや経験を活かして貢献したいと考える人材を求めています。
したがって、志望動機としては、自分自身のキャリア目標や、企業のどのような点に魅力を感じたか、そしてどのように貢献できるかを具体的に述べることが重要です。
知人が働いていることをきっかけに興味を持ったとしても、志望動機の中心に据えるのではなく、企業や仕事に対する具体的な関心と貢献意欲を示しましょう。
志望動機には欠かせない!コンサル業界の最新動向
コンサル業界を志望する際には、最新の業界動向を把握することが欠かせません。業界のトレンドや変化を理解していることは、志望動機をより説得力のあるものにし、面接官に強い印象を与えるポイントとなります。
ここでは、コンサル業界の最新動向について説明し、志望動機書にどのように反映させるべきかについて解説します。具体的で説得力のある志望動機を書く手助けとなるでしょう。
世界市場ではアメリカが圧倒的なシェアを誇る
コンサル業界の世界市場規模を見ると、アメリカが圧倒的なシェアを誇り、6〜10兆円とされる市場規模を持っています。次いで、ドイツが1〜2兆円の市場規模であり、2ヵ国がコンサル市場の大半を占めています。
一方、日本では経営課題を解決するために企業内部の組織や人材を活用することが多く、コンサルの利用はまだ少ない状況です。
しかし、今後コンサルティングの利用を促進すれば、市場規模の拡大が期待できるでしょう。特に、日本の企業体質や時代の流れに合わせたコンサルティングサービスを提供することが重要です。
また、デジタル化やグローバル化の進展に伴い、専門的な知識やスキルを持つコンサルタントの需要が高まっているため、日本市場でも成長の可能性が高いと考えられます。
業績が回復!企業は堅実な推移を続けている
コンサル業界の業績は、2009年までの不況の影響を受け減少傾向にありましたが、2014年から2020年にかけて緩やかに増加しています。
2012年以降の円安基調と日経株価の上昇に伴い、国内景気が回復の兆しを見せ、グローバル化やデジタル活用に関する案件のニーズが高まりました。
特に、2019年の働き方改革による業務効率化や、2020年の新型コロナウイルス感染症によるテレワークの普及が業績を後押ししています。
IDCJapanが2022年5月に発表した予測によれば、国内コンサルティングサービス市場は2026年までに8,732億円に達すると見込まれています。
これらの要因から、コンサル業界は堅実な成長を続けており、今後もデジタル化や新しい働き方のニーズに対応することで、さらなる成長が期待されるでしょう。
【新領域】海外展開やデジタル支援が進む
日本経済が停滞する中、アジアや中国への進出を希望する企業へのコンサルティングが好調です。海外進出は販路拡大で売り上げを大きく伸ばす一方、リスクも伴います。進出前のリサーチや現地での管理・改善のサポートを行うコンサル会社が増えています。
さらに、ビッグデータやクラウド・AIなどデジタル分野のコンサルティングも急速に拡大中です。IDCJapanによると、デジタル関連ビジネスコンサルティング市場は2020年に前年比29.3%増の1,337億円に達しました。
デジタル分野の急速な変化に対応するためには、クライアント企業の内部人材だけでは限界があります。そのため、今後はこうしたニーズを的確に捉えたコンサルティング企業が業績を伸ばしていくでしょう。
まとめ
コンサルティング業界への志望動機を的確に伝えることは、選考で成功するための鍵となります。
志望動機を書く際には、なぜコンサルタントになりたいのか、どのように自分の経験やスキルが役立つのか、そして応募先の企業でどのように貢献できるのかを具体的に示すことが重要です。
企業の特徴や目標に共感し、自身の成長とクライアントへの価値提供を両立させる志望理由を分かりやすくまとめましょう。
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